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参加作家・リサーチャー|
工藤春香 神谷絢栄 Jin Yeowool 高橋ひかり
会 期|
2021年5月21日(金)〜6月6日(日)
木・金|12:00-19:00   土・日|12:00-18:00
※木〜日曜日のみ開廊
会 場|
BUoY 〒120-0036 東京都足立区千住仲町49-11​
JR・私鉄各線「北千住」駅  1番出口より徒歩6分、西口より徒歩8分
京成本線「千住大橋」駅   徒歩8分
東武伊勢崎線「牛田」駅   徒歩7分



「ひととひと」は、アーティストの工藤春香、神谷絢栄、ジン・ヨウルと、リサーチャーの高橋ひかりによって2017年に発足。性犯罪の背景にある社会構造や、美術史・美術業界における国内外のジェンダー・ギャップなどについて、メンバーそれぞれの視点をもとに表現・研究を行っている。


本展のタイトル「女が5人集まれば皿が割れる(여자가 다섯이 모이면 접시가 깨진다)」は、韓国のことわざ「女が3人集まれば木皿が揺れる(여자가 셋이면 나무접시가 들논다)」に由来しています。

「姦しい」「姦計」という言葉が象徴するように、東アジアの地域では昔から、騒々しいことや不都合な様、不吉な出来事と女性が結びつけられた表現がしばしば生み出されてきました。「木皿を揺らすほどに騒がしい」女性たちを揶揄する先のことわざも、それらのうちのひとつです。こうした表現を使うこと自体は減ったものの、個人の特徴や性格、能力の根拠を性差に求める価値観は、現代においてもあちこちで燻っているように思われます。それは美術業界においても例外ではなく、キャリア形成や作品・業績の評価等、女性であることによって生じるハンディキャップは少なくありません。それらはどこから、どんな理由で、どのように「生じて」いるのでしょうか?

このような問いをもとに、本展では私たち一人ひとりが自らの視点・経験・ことばで、アートとジェンダーにまつわる様々な「声」を紡ぎます。思いもかけないような気づきが他愛もないおしゃべりから生まれるように、集い、語り、表現することは、「姦しさ」を超えた有効な手段となるでしょう。そして、それらの絶え間ない反復と共鳴こそが、既存の価値観や様々な困難や逆境に立ち向かうための、したたかなひびとなるに違いありません。


会期中には、これまで⾏ってきた⾮公開・公開勉強会「with meeting」の続編として、美術史・社会学の観点からジェンダーを考察するゲスト2名、吉良智⼦と梁(ヤン)・永⼭聡⼦を招いたオンライントークイベントも実施予定。ゲスト・メンバー・来場者がともにジェンダーについて思考し、意見交換できる場を設けた。


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