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[会期]

2017年6月9日(金)~20日(火)

12:00~19:00 会期中無休

[Event period]

Friday, June 9 - 2017 (Tuesday)

12: 00 ~ 19: 00 Open all sessions

6月10日(土) 16:00〜 オープニングパーティ June 10 (Sat) 16: 00 ~ Opening party

6月17日(土) 17:00〜19:00 Saturday, June 17th 17: 00-19: 00

トークイベント Talk event

「アートベースリサーチについて、優生思想について」"About Art-based Research, About Eugenics Thought"

入場料500円(1ドリンク付き)Admission 500 yen (with 1 drink)

ゲスト:岡原正幸氏(社会学・慶應義塾大学教授)

Guest: Masayuki Okahara (Sociology · Professor, Keio University)

「1957年東京都生まれ 慶應義塾大学文学部教授 Keio ABR主宰 専攻は感情社会学、パフォーマンス研究、障害学およびアートベース・リサーチ。個人やコミュニティをエンパワーする社会学として、演劇、アート、文学、サウンド、パフォーマンスなどを諸研究のアウトプットとする社会的な介入を推進している。オルタナティブ社会学会(2013年)、Keio ABR フェスティバル(2017年)などのイベントプロデュースも多い。 著書に『生の技法〜家と施設を出て暮らす障害者の社会学』(藤原書店 1990年 生活書院 文庫版 2012年)、『感情の社会学~エモーション・コンシャスな時代』(世界思想社 1997年)、『ホモ・アフェクトス~感情社会学的に自己表現する』(世界思想社 1998年)、『黒板とワイン~もう一つの学び場「三田の家」』(慶應義塾大学出版会 2010年)、『感情資本主義に生まれて~感情と身体の新たな地平を模索する』(慶應義塾大学出版会 2013年)、『感情を生きる~パフォーマティブ社会学へ』(慶應義塾大学出版会 2014年)、『対立を乗り越える心の実践』(大学出版部協会 2017年)、『哲学 特集アートベース社会学』(三田哲学会 2017年)など」

[会場]

ART TRACE GALLERY

〒130-0021 東京都墨田区緑 2-13-19 秋山ビル1F

1F,Akiyama bldg.,2-13-19,Midori,Sumida-ku,Tokyo 130-0021,JAPAN

自分が妊娠し出産することになり、私は自分の価値観と向き合わざるをえなくなった。「健康な子が産まれて欲しい。」そう思った時、自身の差別意識に気がついた。同時に身近で起こった子殺し事件のことも思い出した。その母親はなぜ産まれて間もない赤子を殺したのか。なぜ赤子は殺されたのか。殺した母親も殺された赤子も自分の一部のような気がした。

相模原障害者施設殺傷事件の犯人は明確な優生思想のもとに事件を犯した。犯人は多くの障害のある他人を殺したことで社会に衝撃を与えたが、昔から障害のある我が子を殺す事件は何度も起きていた。しかしそれは今回のように公に非難されづらく殺人を犯した親側に同情すら集まっていたように思える。「内なる優生思想」は表にでなくとも暗黙の了解のように無意識のうちに心の底に棲みついている。

あらゆる価値観は空気のように漂っていて、無意識のうちにいつの間にか内面化され、それが当たり前となって疑問すら持たないようになる。日本に「優生学」に基づいた国民優生法が成立したのが1940年。1948年に優生保護法が施行され1996年になるまで優生学的思想に基づいて規定されていた強制断種等に係る条文は残ったままであった。

そこには「殺す側」の論理しか明記されず「殺される側」の論理は初めからないかのようだ。

家庭は最小単位の社会である。

家庭と国策とは一見かけ離れているように見えて、空気のようにじわじわと個人の価値観に影響を与え「あるべき家庭像」を無意識のうちに作りあげる。

本展では「優生保護法」成立の経緯と「伝えることができない側」の視点を絵画とインスタレーションで構成する。


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